こんにちは!LinkStudyにて国家資格の通信講座やスクールの記事をおもに担当しているYOSHIEです
行政書士試験の勉強をしようかと考えている人のなかには、ユーキャンの行政書士講座を受講しようと検討している人もいるはず。
そこでここでは、ユーキャンの行政書士講座について徹底調査。教材内容や口コミ、受講するうえでの注意点についてまとめました。
ユーキャンの行政書士講座とは?どんな講座か
ユーキャンの行政書士講座の最大の特徴は、オンラインで学習できる合格デジタルサポートパックと呼ばれるシステム。
このパックを購入すると、スマホやパソコンといった端末さえあれば、いつでもどこでも、テキストを閲覧したり講義動画を視聴したりできます。
また、Webテストを受けて知識の定着を図ったり講師に質問したりすることも可能になります。小さなスマホ1つで通勤や休憩などの隙間時間に学習を進められるので、多忙な社会人などには向いている講座と言えます。
添削問題を提出して実力を確かめながら学習を進められる点も魅力です。
逆にいうと、スマホの操作などに慣れていない人や、添削問題が苦手という人には扱いづらい部分もある講座かもしれませんね
★ユーキャンの行政書士講座の基本情報
受講価格 | 63,000円(税込・一括払いの場合) |
標準学習期間/学習サポート期間 | 6ヶ月/本試験当日まで(受講開始から試験月までが標準学習期間に満たない場合は、翌年の試験月まで指導) |
教材内容 |
メインテキスト:全9冊、入門2冊、応用7冊 |
ユーキャンの行政書士講座についての詳細
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初学者でも学びやすいテキスト内容
メインテキストは、入門編2冊と応用編7冊を併せて全部で9冊になります。このほかに、副教材として、ガイドブックと過去問題集4冊もあります。
入門テキストは民法と行政法の1冊ずつで、応用テキストは、民法編3冊、商法・憲法編1冊、行政法編3冊という構成になっています。
入門テキストは、初学者でも抵抗なく難しい法律用語に慣れるように、漫画の解説から始まります。身近な法律問題に触れながら徐々に民法の理念や趣旨を学んでいけるよう工夫されているので、初学者も安心して学習を進められるでしょう。これに加えて、4冊の過去問題集で実戦的な力を磨いていきます。
動画講義はスマホで隙間時間で視聴可能
テキストとあわせて講義動画を視聴することにより、学習効果を高めることが可能です。オムニバス形式の動画再生時間は2分30秒程度と短く、ちょっとした隙間時間でも視聴できて便利です。
添削問題について
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ユーキャンの行政書士講座は、学習を進めながら、知識が定着したかどうか確認するために、全部で8回の添削問題に挑戦します。
添削問題を解いて提出すると、多少返送まで時間がかかるものの、専門知識を備えた講師によって添削され、個別に具体的な助言を添えて返却されます。
回答に関する説明やアドバイスだけでなく、試験に向けて鼓舞するような励ましの言葉ももらえて、受講生はやる気を持続できますよ。
学習サポート
受講生は、1日3回までなら毎日でも講師に対してメールや郵便で学習内容に関する質問ができます。
また、2020年の民法大改正をはじめ、法改正についても最新の情報を受講生に発信し、試験本番に向けて不安を解消できるよう努めています。
本講座の標準学習期間を6ヵ月と定めているものの、教材発送日から試験実施日までの期間が6ヶ月に満たない受講生は、翌年の本試験までサポートを受けられるという柔軟な対応をしています。
ユーキャンの行政書士講座の受講価格
ユーキャンの行政書士講座の受講価格は、テキスト代から添削サービスまで全てを含め63,000円(税込・一括払いの場合)です。
分割払いも可能で、月額3,980円を16回払いにすることができます。この場合でも、総額は税込み63,680円で、一括払いの場合とさほど額に違いはありません。
この受講価格は、法律予備校系の行政書士試験通信講座に比べるとかなり安価と言えますが、競合する通信教育系のスクールと比べると少し安いくらいでほとんど変わりません。
法律予備校の行政書士試験通信講座の受講料は20万円前後で、通信教育系のスクールだと5万円から10万円程度。他スクールの行政書士講座と比較してみても、ユーキャンの行政書士講座の受講価格は、やや安いという程度です。
ユーキャン行政書士講座の口コミ&評判は?
ユーキャンの行政書士講座の口コミその1・漫画と小テストがあって初学者でも勉強しやすい
漫画や小テストがあって、はじめて法律のことを学ぶ人でもとっつきやすいという声がありました。
自分が今どの段階を勉強しているのか、他の受講生とくらべてどれくらいの学力なのか、今まで学習してきたことの理解度が一目で分かる点も気に入っているという声も。通信教育ならではのサポート体制は充実しているといえます。
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ユーキャンの行政書士講座の口コミその2・専門用語の解説が少なくわかりづらさを感じる点も
テキストは漫画や練習問題があってわかりやすいように見えるのですが、下記のコメントのように法律初学者にとっては聞いたことのない用語がたくさん出てくるので、それらを理解するまでが大変だったというコメントが見られました。
法律を初めて学ぶ人は、専門用語を解説してくれる市販のテキストを別途購入する必要がありそうです。
法律には、あまり日常生活では聞きなれない(あるいは、通常とは異なる意味で用いる)テクニカルターム(専門用語)がたくさんあります。例えば、「心裡留保」などは、はじめて聞く言葉だと思います。また、「悪意」という言葉を「事情を知っている」という意味で使います。
そこで、最初の学習は、テクニカルタームと法律の内容を丁寧に説明してくれる本が必要です。残念ながら、ユーキャンのテキストはそのニーズを満たさない内容なのだと思います。Yahoo!知恵袋より引用
ユーキャンの行政書士講座の口コミその3・情報量と問題演習量は大手予備校に比べて少ない
下記のコメントのように、教科書の情報量や問題演習量がどうしても、大手予備校にくらべて少ないと指摘するコメントもちらほら見られました。
受講者の多くは模擬試験をたくさん受けるなどして合格に備えています。アウトプットに関してはユーキャン以外の力を借りたほうがよさそうです。
ユーキャンは、行政書士の通信講座で最も人気があるベストセラーの講座であることは事実です(受講生は10000人を超えます)。ただ、教科書の情報量・問題演習量もLEC・大原等の大手予備校と比較して少ないです。素養のある方であれば、ユーキャン講座をベースに学習を進めて、直前期、LEC・TAC・大原・伊藤塾等の模擬試験で知識の上乗せをすることで合格ラインに引き上げることは可能です。Yahoo!知恵袋より引用
ユーキャンの行政書士講座のデメリットと注意点
ユーキャンの他講座にくらべてオンラインの学習環境は充実しているが…
ユーキャンの行政書士講座はスマホやPCを活用しやすいとはいえ、講義動画が短く、あくまでもテキスト学習が中心となります。
スマホでテキスト内容を閲覧できるものの、紙媒体のテキストに書き込みをしながら学習を進める方が人によっては効率が上がることもあります。
合格に必要なアウトプット演習は少なめである
行政書士の本試験では、一般知識を問う問題も14問出されるのですが、この4割以上を得点できないと、他の問題がどんなに高得点でも足切りされてしまいます。
これに対応するため、ユーキャンは一般教養を網羅する試みもしていますが、一般教養はあまりに範囲が広く、ユーキャンで新たに学んだ知識が本試験で出題される確率は極めて低いと言わざるを得ません。
そして、行政書士試験には選択問題以外に記述問題もあり、アウトプットの練習が不可欠です。
ユーキャンの行政書士講座では、記述問題に対応するアウトプットの練習が足りないという指摘もされています。こうしたデメリットを意識して、学習方法を工夫する努力が欠かせません。